石垣春季キャンプ第1クール2日目。
紅白戦を終えて一軍と二軍が振り分けられたこの日は、早出のウエイトトレーニングに始まり、ウォーミングアップ前にはサインミーティングの時間も設けられました。
井口監督が見つめる先で、ブルペンにはルーキー投手陣全員が初登場。新人合同自主トレからコンスタントに投げ込みをしていた東妻投手・小島投手・中村稔投手・鎌田投手に加えて、高校生の古谷投手と土居投手は入団後初のブルペン披露となりました。また、昨日は若手グループで練習した連係プレーも、この日は涌井投手や石川投手ら主力メンバーと一緒になり、先輩と接する機会も増加。懸命に練習についていく最年少ルーキーに声をかける南投手や山本投手。新加入のブランドン投手にメニューの説明をする有吉投手の姿もありました。
野手では、シートノックの三塁で、レアード選手が鈴木選手と安田選手とプレー。同ポジションでノックを受けるレアード選手を明るく鼓舞しながら、内野全体を盛り上げ続けたのは鈴木選手でした。新加入選手がスムーズにチームの輪に入れるための心遣いはしっかり伝わっていて、練習合流を振り返ったレアード選手は「大地が優しく迎えてくれて感謝しています。マリーンズでは新人なのでありがたい」と話していました。
振り分けにより一軍メンバーとなったドラフト1位ルーキーの藤原選手は「まだまだ技術も力もない中で選んでいただいた」とあくまでも冷静。打撃に関しては徐々に手ごたえを感じてきているとのことで、ベースランニングで一緒になった荻野貴選手や中村選手の走りには「走塁はスピードだけではないと感じましたし、あの差がセーフにつながる」と収穫を得た様子。自身の現状について語るときに「まだまだ」という言葉を繰り返し、多くのものを吸収しようとする姿勢が印象的でした。
二軍球場では福浦二軍打撃コーチ兼選手が打撃投手として“初登板”を果たす場面もあり、初日に続いて全体練習後は伊志嶺選手・田村選手・清田選手・井上選手ら多数の選手がバットを振り、強化トレーニングに励み、自身と向き合う時間に集中していました。
チーム内競争のライバルであっても、一緒に優勝を目指す仲間であることは変わりません。互いの力を認め合い、正々堂々と競争に挑む空気が流れています。