マリーンズ-チェコ
ベースボールブリッジプログラム

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「マリーンズ-チェコ ベースボールブリッジプログラム supported by Panasonic HVAC Company」は、野球の楽しさをより多くの人と共有するためにチェコでの野球振興とスポーツを基軸とした文化交流を推進する、球団・企業・現地団体などが連携して行う取組みです。

野球がつないだ縁が、海をまたぐ架け橋となってほしいという思いを込めて、「BRIDGE(橋)」と名前を付けました。

このプログラムがチェコの古都・プラハにかかるカレル橋のように時代を超えて人々をつなぎ続けることを願い、さまざまな企画を実施していきます。

2024年 実施実績

プログラム発足2年目となる2024年も、チェコ共和国との野球を通じた交流・親善をはかる企画を実施していきます。

チェコ代表コーチ 石垣島春季キャンプ帯同

2月には、日本野球への理解を深める機会を提供しチェコに還元いただくことを目的として、チェコ代表指導者のコーチングインターンシップを実施します。

2023年 WBC にもチェコ代表として参加したアレックス・ダーハク打撃コーチを春季キャンプに招待し、キャンプインから2月11日(日)までの日程でチームに帯同します。

チェコ代表 アレックス・ダーハク打撃コーチ

ダーハク打撃コーチ

マリーンズファンの皆さまへ

野球という名の旅は、私を世界のいろいろなところに連れ出してくれました。
昨年3月には日本で、大勢のファンの前でチェコ代表として WBC に参加しました。今でも信じられないような出来事です。だからこそ今回、すばらしいチームの協力のもと日本に戻って来られることを光栄に感じます。
何より、日本のファンの皆様が野球という世界最高の競技を応援し、愛情を注いでいるということが、この特別な機会をつくってくれました。本当にありがとうございます!

今年のマリーンズのキャンプに参加し、共に学び活動できることに興奮しています。
野球と人生はよく似ています。一日一日、より良い未来に向けて前に進もうとするのです。このたびのコーチング・インターンシップは、私が野球の指導者としてだけでなく、人間として成長するためのものとして与えられたものだと受け止めています。

チェコ代表チーム打撃コーチ、そしてチェコ エクストラリガ(国内リーグ)所属球団フルシ・ブルノの監督、アレックス・ダーハクと申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

ダーハク打撃コーチ プロフィール

名前
アレクサンダー・ダーハク (Alexander Derhak)
職業
英語教師
役職
チェコ共和国代表 打撃コーチ
チェコ国内リーグ球団 フルシ・ブルノ監督
略歴
42歳。アメリカ生れ。
ノースカロライナ大学シャーロット校 卒。
米独立リーグ、オーストラリア (ABL) でプレー。

2013年よりチェコ在住。
英語教師としてのキャリアの傍ら現役を続行し、チェコ国内リーグで選手として実働9年(リーグ最長記録)。その間にチャンピオンシップを5回獲得(外国人選手として最多)する。

2021年よりフルシ・ブルノ監督。
チェコ代表 U-23 チーム およびトップチームで指導歴あり。
石垣島春季キャンプ 帯同期間
キャンプイン(2月1日) から 2月11日まで

チェコ代表 パヴェル・ハジム監督 推薦コメント

チェコ代表チームの打撃コーチであり、国内リーグの強豪チームの監督も務めるアレックス・ダーハク氏が、日本の野球を深く学ぶチャンスを、日本球界屈指のチーム・千葉ロッテマリーンズで得られることを非常にうれしく思います。

アレックスはチェコ国内で選手として成長しました。チェコ第2の都市・ブルノに14年以上暮らし、家族をもうけ、国内リーグで6つのタイトルを獲得し(これは外国人選手として最多です)、そして直近2年ではフルシ・ブルノというチームを率いて2つのメダルを獲得しています。

ヨーロッパにおいては日本野球のバッティング理論がまだ詳しく知られておらず、彼が今回学び得た知識が私たちの成長につながることを期待しています。アレックスは誠実な指導者で、自発的に活動し、世界最高峰の技術に触れながら自らをより高めることができます。国際舞台において打撃技術の高さを示している日本から多くを学べると考えています。

日本球界、とりわけ千葉ロッテマリーンズに、このたびの協力と知識共有の機会にお礼申し上げます。併せて、パナソニック株式会社 空質空調社をはじめとするプログラムパートナーに、国境を超えたスポーツの架け橋をつくっていただいたことを心から感謝いたします。

2024年 プロジェクトパートナー紹介

タイトルパートナー

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パナソニック株式会社 空質空調社

空質空調社は、空気と水のテクノロジーで、健康で快適なくらしと社会を創造するグローバルトップクラスのプロフェッショナルカンパニーです。換気送風機器、空気清浄機、空調などを、家庭用から業務用までグローバルに展開。ブランドスローガン「空気から、未来を変える。」のもと、社会とお客様起点で新しい価値を創出しています。
また、チェコ工場 ピルゼン市 で環境に配慮したヒートポンプ式温水給湯暖房機を生産し、同工場を欧州の中核拠点として市場ニーズに迅速に対応するなど、チェコと深いつながりがあります。

SPECIAL THANKS

2023年実施内容詳細

2023年3月の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で野球日本代表 侍ジャパンと対戦したチェコ代表の監督および選手2名の計3名が来日しました。

この来日に合わせ、ZOZOマリンスタジアムへの来場をはじめとする活動を行いました。

また、MARINES FAN FEST 2023 で配布された タブロイド紙 「THE STRIPE 2023 NOVEMBER ISSUE 4」内に、来日した3名のインタビュー記事を掲載しました。

帰国後の9~10月にチェコで開催された野球欧州選手権のこと、日本での経験のこと、今後の展望などについて2選手と監督それぞれが語りました。

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2023年 来日メンバー

パベル・ハジム監督

パベル・ハジム監督

コメント

「このたびの千葉ロッテマリーンズからのご招待に心から感謝しています。野球がつないだ日本とチェコの間の友好・協力の架け橋を、更に強固にすることができればと願っています。次は、WBCのとき我々を温かく迎えてくれた日本の素晴らしいファンの方々に私たちがお礼を伝える番です」

プロフィール

1971年生。神経科医。ベフンスカー神経科医院長。
現役時代はチェコ代表で外野手。引退後はコーチとして欧州ユース選手権でメダルを獲得。
2022年に代表監督に就任、チームを史上初のWBC出場に導いた。

マルティン・ムジーク選手

マルティン・ムジーク選手

コメント

「今回の打診をいただいたとき、また日本に行きたいと即答しました。野球人生で一番の経験だったかもしれません。WBCではチェコ野球の確かな足跡を日本に残すことができましたし、もう一度日本のファンの皆さんと触れ合えることを楽しみにしています。日本の野球ファンは世界最高です!」

プロフィール

1996年生。球場グランドキーパー兼コーチ。
米国でのプレー経験もあるチームの中軸打者で、国内リーグのチームでは強打のキャプテンとして活躍。3月のWBC・中国戦では決勝ホームランを放ちチェコ史上初となる WBCでの白星に貢献した。
しっかり者の性格で、「ザ・シンプソンズ」を見るのが好き。

ルカーシュ・エルコリ投手

ルカーシュ・エルコリ投手

コメント

「日本とチェコの野球界で長期的な協力関係を築くことは、チェコで野球に携わる多くの人々の夢でした。その夢が叶うのですから、今回の訪日のご招待を迷わずお受けしました。素晴らしい関係づくりの機会をいただいたと感じています。世界一の野球ファンにお会いできるのが待ち遠しいです!日本食も楽しみです」

プロフィール

1996年生。チェコ野球協会PRマネージャー。ユース代表の元エース。
WBC欧州予選にはPRマネージャーの役割でチームに帯同する予定だったが、フランス戦に登板することになり勝利投手となった。
野球のほか、サーフィンやクロスカントリーもたしなむ。

実施報告: 8月1日(火) ZOZOマリンスタジアムに来場

マリーンズの選手と交流

試合前の吉井監督や荻野選手、山口選手らと面会。交流を深めました。

場内イベント「Warm Up Show」に登場

試合前のスタジアムを盛り上げる「Warm Up Show」に来日メンバーが登場。
約4ヶ月ぶりとなる来日で感じたことやZOZOマリンスタジアムの第1印象などを、スタジアムMCと語りました。

場内イベント「Warm Up Show」

ウィリー・エスカラ選手 メッセージ上映/始球式の実施

WBC で日本と対戦した、エスカラ選手のビデオメッセージを場内で上映しました。
その後、来日メンバーが試合前のグラウンドに登場し、3名を代表してハジム監督が始球式を行いました。

2023年 プロジェクトパートナー紹介

タイトルパートナー

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パナソニック株式会社 空質空調社

空質空調社は、空気と水のテクノロジーで、健康で快適なくらしと社会を創造するグローバルトップクラスのプロフェッショナルカンパニーです。換気送風機器、空質家電、空調機器など、独自の環境テクノロジーを用いてグローバルに展開しており、「空気から、未来を変える。」というブランドスローガンのもと、空質、空調の両事業が保有するテクノロジーの更なる革新と融合を進め、社会とお客様起点で新しい価値を創出しています。
また、2018年からチェコ工場(ピルゼン市)で環境に配慮したヒートポンプ式温水給湯暖房機の室内機生産をスタートし、同工場を欧州の中核拠点として市場ニーズに迅速に対応するなど、チェコと深いつながりがあります。

ローンチパートナー

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協和ホールディングス株式会社

様々な事業を通じて中小企業を元気にしたいという想いを原動力に、持続可能な基盤作りとして太陽光発電を始めとする再生可能エネルギーの構築、最適なコスト&プランをご提供しているエネルギー事業と、自社ブランドのアイテムを通して、持続的で健康的なライフスタイルをご提供するDtoCブランド“DECON”を展開しております。

SPECIAL THANKS

  • チェコ共和国の野球とは?
  • チェコ共和国とは?

創成期の歴史

チェコ(当時はチェコスロバキア)では、かつて共産主義政治体制によって野球が "西側・資本主義の象徴"とみなされていました。そのため競技自体の歴史はあまり長くはありません。

1954年、ソフトボールのルールや方法論、戦術を記した大学教本を出版し、ソフトボールの普及が始まります。
ソフトボールは"アメリカン" なスポーツであることから、当時の政治・社会情勢に対する抗議のスポーツとして一時的に人気を呼びました。
プラハのカレル大学ではソフトボールの指導が行われるようになり、これがのちの野球/ソフトボールのコミュニティの基礎になります。

1960年後半には野球の一大ブームが起こり、学校を中心に多くのチームが結成されました。その後、1968年には初の定期野球大会が開催され4チームが出場します。
1989年にはビロード革命と呼ばれる政治革命が起こり、独立リーグができるなど、野球界にとって大きな変化が起こりました。

国際舞台での成長

1996年にはチェコ男子代表がヨーロッパ野球選手権大会に初出場し、それ以来欧州の強豪に挑んできました。
2005年にはチェコでヨーロッパ野球選手権大会が初開催され、チェコ代表は最高成績となる5位入賞を果たしています。

またチェコは、育成年代のプログラムに特に力を入れており、ユース部門の国際大会では定期的にメダルを獲得しています。

なお 2023年9月から開催されるヨーロッパ選手権はチェコ共和国で開催されます。ホーム開催となるチェコ代表は 9月24日(日)、オーストリアとの初戦に臨みます。

チェコ国内リーグ「エクストラリガ」

チェコ国内リーグであるエクストラリガは1993年に設立され、現在8チームが参加しています。
レギュラーシーズンでは、年間チャンピオンを決める「チェコシリーズ」への進出を目指し、戦いが繰り広げられます。

ヨーロッパの中心に位置するチェコは、「ヨーロッパのハート」と呼ばれています。WBCで注目を浴びたチェコはどんな国なのか、3つの観点からご紹介します。

チェコ画像
©チェコ政府観光局フォトバンク_ Michal Vitásek

文化

上記の通り、ヨーロッパの中心に位置するチェコは、文化の面でも“交差点”として近隣国の影響を受けながら独自の伝統と芸術を育んできました。

日本でも知られているチェコの人物といえば、「新世界より」のドヴォジャーク(ドヴォルザーク)や「わが祖国」のスメタナなどの作曲家、アールヌーヴォーを代表する画家のムハ(ミュシャ)、「変身」で知られるフカや、SFから随筆まで幅広い文学作品を遺したチャペックなど。また、ボヘミアングラスや人形劇、アニメーションといった伝統ある芸術も人気を博しています。近年では、ゲーム産業の発展が目覚ましく、多くのチェコ作品が世界で高く評価されています。

また、学術面では、近代教育学の祖と言われるコメニウスや、エンドウマメの実験で知られる遺伝学者のメンデルもチェコ生まれです。

チェコのベースボールチームのスローガン「小さな国の大きな夢」が示すように、小国でありながらも豊かな文化を誇る国なのです。

チェコ画像

ビジネス

日本はチェコにとってドイツに次ぐ2番目に重要な投資国で、これまでに合計1200億CZK(約6000億円)に上る投資を行ってきました。2023年7月時点で日系企業272社がチェコで操業、うち105社が製造業、3社がR&D拠点を有しています。日本企業からの投資は伝統的に自動車産業向けが多いものの、最近では医療・食品加工・医薬品・化学品といった分野への投資も増えつつあります。欧州の中心という好立地、整備されたインフラ、高い教養のある労働力、チェコインベストのプロフェッショナルなサービスのおかげで、チェコ共和国は日本企業から欧州投資先として4番目に好まれる国となっています。

観光

チェコにはどんな人も楽しめる魅力がたっぷりありますが、ここでは大きく2つのポイントをご紹介します。

世界遺産の宝庫

現在チェコには15のユネスコ世界文化遺産と、7件の世界無形文化遺産があります。首都プラハは、なんと街全体が世界遺産。数百年前から変わらない街並みを歩けば、タイムスリップ気分を味わえます。

お腹がはち切れるまで食べたくなるチェコグルメ

実はドイツやフランス、スペインなどのエッセンスが少しずつ入ったチェコ料理はとても美味しいのです。ホロホロ牛肉のシチュー「グラーシュ」、ジューシーな豚肉と甘酸っぱいキャベツが絶妙なプレート「ヴェプショ・クネドロ・ゼロ」、ニンニクとマジョラムがたっぷりのスープ「チェスネチュカ」、クリーム入りサクサクパイの「クレムロレ」。一度食べたらチェコ料理のおいしさに衝撃を受けるでしょう。

他にも豊かな自然や、心と体を癒すスパがあったり、ガラスビーズや木のおもちゃなどの可愛い雑貨があったり、ここには書ききれない魅力が満載です。女性が夜道を歩いても怖くない安全な国チェコは、理想的な旅行先です。

  • チェコ共和国の野球とは?
  • チェコ共和国とは?